■ 職務経歴書って何書くの? ~part1~
履歴書には大体決まったフォーマットがありましたが、職務経歴書には決まったフォーマットというものがありませんので、何を書いたら良いのか分からず、この段階で躓いてしまう人が多くいらっしゃいます。でも、安心してください! 大体何を書くべきなのかは決まっています。また、分かりやすいフォーマットを提供しているサイトも多く存在しますので、ちょっと面倒ですが恐れずに書類を作成してみましょう。
ここからは、お勧めの職務経歴書作成のフォーマットや、作成サイトのご紹介から、どのように書くと効果的にあなたの経歴をアピールできるのかといった観点から、職務経歴書の書き方を説明していきます。
§ 職務経歴書に書くべき項目
職務経歴書に書くべき項目は、ざっくりと…
- 職務経歴
- 保有資格、スキル
- 自己PR
上記の3点です。ほかにあった方が良い項目としては、『職務要約』を一番最初に記載することが挙げられますが、ココをダラダラと長く記載していたり、一番聞きたいことが書いていなかったりと、あまり上手に書けていない方が多いので、無駄に長くするくらいなら記載がない方が見やすいです(笑) 要約力に自信がある方は、記載することをオススメいたします。
それではそれぞれの項目について、どのように記載していけばよいのかポイントを説明していきます。
§ 『職務経歴』の書き方
『職務経歴』とは、要は『転職履歴』です。所属していた会社ごとに記載します。そして、記載すべき内容は、
- 会社名
- 社員数、上場・非上場等の情報も記載するとbetter
- 所属期間
- 最近は西暦で統一した方が見やすいです。
- 所属身分
- 正社員、派遣社員、契約社員等の区分
- 役職
- 部長、課長、主任等、あれば記載。複数ある場合は遍歴も記載するとbetter
- 担当業務
- 以下に記載のポイントを説明します
- 補足情報
- アピールポイント
以上です。このように言うと簡単に感じますが、一番難しいのは『担当業務』の個所です。
特に1社の社歴が長い方は担当した業務が多くなり、ダラダラと冗長な職務経歴書を書く方が多いのですが、人事が知りたいのは、
あなたが、何を、どれくらいできるのか?
ということだけです。あなたの感想や、意見などはどうでも良いので、「何を」「どれくらい」できるのかという情報を提供するという意識で作成しましょう。
そのためには、「どんな業務を」「どの程度の規模で」「どれくらいの期間」担当していたのかという視点で記載するのがポイントです。
人事担当としての業務の一例を記載すると、
<人事担当(20xx~20xx)> ・採用業務 新卒採用 (年間xx〜xx名程度) 中途採用 (年間xx〜xx名程度) ・新人研修業務(毎年4~6月) 研修計画立案、現場交渉、講師手配、実施管理 ・給与、賞与計算事務 正社員x,xxx名、契約社員xxx名 |
こんなイメージです。
どんな業務を、この程度の規模で、どれくらいの期間やっていたのかということが分かると、人事担当者はあなたが「何を」「どれくらい」できるのかが、大体想像できます。
また、記載は絶対に箇条書きで記載しましょう。人事担当者はただでさえ大量の職務経歴書に目を通さなければなりませんが、ダラダラと物語のような文章を読まされると、それだけでイライラしてきます(笑)しかも、結局何が言いたいのかよく分からないとなれば、書類選考で落ちるのは当然のこと、恨みを買う可能性すらあります(笑)
冗談はさておき、自分の苦労した点やアピールしたい点があれば、担当業務として書くのではなく「補足情報」として記載しましょう。
多くの場合、人事担当者は採用業務以外にも多くの業務を担当しています。採用業務は大切な仕事ですが、そればかりに時間を取られるわけにはいかないことを考えれば、必要十分条件を満たしている職務経歴書に好感を持っていただけることは容易に想像がつくでしょう。
次に、「補足情報」についてです。
先ほどの担当業務の中では記載できなかった、苦労した点や、評価してもらいたい実績などがあればココで記載します。とはいえ、アピールしたい一心でダラダラ書くのはNGです。基本は1エピソードにつき1行か2行程度で簡潔にまとめます。例えば上の例に補足を加えてみると、
<人事担当(20xx~20xx)> ・採用業務 新卒採用 (年間xx〜xx名程度) 中途採用 (年間xx〜xx名程度) ・新人研修業務(毎年4~6月) 研修計画立案、現場交渉、講師手配、実施管理 ・給与、賞与計算事務 正社員x,xxx名、契約社員xxx名 <補足> ・採用業務では毎年目標人数を達成。媒体業者との交渉で採用費用のxx%削減に貢献。 ・新人研修業務は毎年外注していたものを内製化し、xxx万円の削減に成功。 |
といったイメージです。何がどれくらいできるのか、そしてどんな貢献をしてきたのかが分かれば、人事が欲しい情報としては充分です。
何度も強調しますが、職務経歴書はあなたの自叙伝ではありません。必要十分な情報を簡潔にまとめられていなければ、あなたの情報処理能力や、要約力、ひいては仕事遂行能力が低いと判断される可能性もあります。
いかがでしたでしょうか。
職務経歴書の書き方が何となく想像できましたでしょうか?
ちょっと長くなってしまったので、残りはpart2でお話ししたいと思います。特に自己PRについては苦手な方が多いようですので、記載のポイントを説明したいと考えています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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